【経営者に聞いてみた】理髪店オーナーに聞いてみた!苦難のスタートから繁盛店へ──そのリアルな軌跡

1.はじめに
起業や独立を考えている方にとって、先輩経営者の経験談はとても参考になります。今回の「聞いてみた」シリーズでは、理髪店のオーナーにお話を伺いました。数年の修業期間を経て独立し、試行錯誤を繰り返しながら、今では予約でいっぱいの人気店に成長した、その波乱万丈のストーリーをご紹介します。この記事は、経営や起業に興味がある方、自分のお店を持ちたいと考えている方にぜひ読んでいただきたい内容です。
2.独立当初の苦悩と現実
今回お話を伺ったのは、長年理髪業界で修業を積み、独立を果たしたAさん。数百万円の自己資金を元手に、賃貸物件でお店をオープンしました。しかし、現実は厳しく、開業当初はなかなかお客様が来ない日々が続いたそうです。
「朝から晩までお店にいて、掃除だけして帰る日が続きました。昼食の弁当を一人で食べながら、不安や情けなさ、悔しさがこみ上げて、泣いたこともあります」とAさん。聞いていてこちらも胸が締めつけられるような思いになりました。資金も開業1年目が終わる頃には数十万円まで減少。まさに崖っぷちの状態だったといいます。
3.集客の壁とSNS活用への転換
最初の集客方法は、広告チラシやDM(ダイレクトメール)でした。しかし、思ったような効果は出ませんでした。そんな中、試しに始めたSNS発信が徐々に効果を発揮し始めます。「毎日SNSで投稿するうちに、少しずつ来店される方が増えました。割引券を配布したこともありましたが、割引目当てのお客様が多くなり、利益率が下がってしまったので、今はやっていません」とのこと。
SNSを活用することで、徐々にお客様との信頼関係が生まれ、来店につながるようになっていきました。初年度は大幅な赤字、2年目でようやくトントン、3年目で利益が出るようになり、店舗運営が安定してきたそうです。
4.現在の状況と経営方針
現在は、賃貸店舗を引き払って、念願だった自社店舗を構え、予約でいっぱいの人気理髪店として地域に定着しています。集客のためのSNSは、すでに行っていません。理由は「すでに予約が埋まっていて、これ以上集客すると、既存のお客様の予約が取れなくなり、迷惑をかけてしまうから」。
私は「単価を上げてお客様の数を調整し、さらにSNSを再度活用して集客することで、客層をワンランク上げるのはどうですか」と提案しましたが、Aさんは慎重派。「値段は据え置いて、常連さんを大事にしたい」と考えています。私は個人的に、Aさんのカットの技術、店内の雰囲気、サービスの質は値上げに十分値するレベルだと感じています。
5.経営で学んだこと
Aさんは「最初の1年は本当にきつかったけど、あの時諦めなくてよかった」と語ります。そして、「大事なのは、自分を信じて行動し続けること。何が正解かはやってみないと分からない。人の真似でも、自分でアレンジしないと自分の店には合わない」と振り返ります。
失敗から学び、改善し、工夫を重ねることで、経営は少しずつ良い方向に向かっていくことを、このインタビューで改めて感じました。
6.まとめ
今回の「聞いてみた」シリーズでは、理髪店オーナーAさんの独立から現在までのリアルな体験を紹介しました。開業当初の苦しみ、SNSによる集客転換、赤字から黒字転換の苦労、そして現在の安定した経営と、実に参考になるお話ばかりでした。
これから起業や副業、独立を目指す方には、Aさんの経験から学べることがたくさんあります。苦しい時期をどう乗り越えるか、集客方法をどう工夫するか、利益とお客様満足をどう両立するか──どれも実践的でリアルなヒントばかりです。
私たちも、こうした経営者の方々と一緒に成長し、支え合いながら挑戦していきたいと考えています。もしこの記事を読んで「自分もいつか挑戦したい」「同じように頑張っている仲間が欲しい」と思われた方、ぜひ一緒に挑戦・成長・継続していきましょう!