【人材開発支援助成金(人材育成支援コース)】制度解説・2025年度版情報

◆今こそ活用!「人材開発支援助成金」とは?

 人材開発支援助成金は、従業員の能力向上や職業訓練を実施する企業を支援するため、厚生労働省が実施する助成制度です。

 2025年4月1日から制度改正が行われ、助成額が増額されて以前より利用しやすい内容に刷新されました。

 ここでは、人材開発支援助成金のうち、比較的利用のしやすい「人材育成支援コース」についてご説明します。(おおまかにいえば、人材育成支援コースは、従業員が現在の職務に必要な知識や技能を習得し個々の能力を向上させることで、業務効率化や生産性の底上げを図ることを目的としているのに対し、他のコースは、特定分野の専門スキル習得、特にデジタル・DX化など、どちらかと言えば「攻め」を目的としています)

 人材育成は、従業員のスキルアップだけでなく、働く意欲の向上人材の定着促進にもつながります。今こそ積極的に活用しましょう。

 

◆【2025年度版】人材育成支援コースの概要

 ◎助成対象となる訓練

  ・Off-JT(座学などの職業訓練)

  ・OJT(実務を通じた指導)

 

 ◎助成額の例(中小企業の正社員の場合)

 ・賃金助成額…1人1時間あたり800円(賃上げ要件を満たせば1,000円)
 ・経費助成率…45%(賃上げ要件を満たせば60%)
 ・OJT実施助成額…1人あたり20万円(賃上げ要件を満たせば25万円)

 

◆この助成金が企業にもたらすメリット

 ・従業員のスキルアップ → 生産性向上

 ・働く意欲の向上 → 離職防止・人材定着

 ・研修費用の負担軽減 → 経営リスク低減

 ・社内教育制度の充実 → 採用力アップ

 

◆申請要件と手続きの流れ

 ◎助成金利用の主な要件

 ・雇用保険適用事業所の事業主であること
 ・対象労働者は雇用保険被保険者であること
 ・職業能力開発推進者を選任していること
 ・職業能力開発計画を策定し社内周知していること

 

 ◎申請までの流れ

 1.訓練計画の策定・教育機関選定

 2.計画届の提出(訓練開始の6か月前から1か月前まで)

 3.訓練の実施

 4.訓練終了日の翌日から2か月以内に助成金の支給申請

 

◆よくある質問

 Q. 社内で実施する研修も対象になりますか?

 → 対象になります。ただし、カリキュラム内容や講師要件など、一定の条件を満たす必要があります。

 

 Q. 助成金の申請は難しい?

 → 専門家に依頼することでスムーズに進められます。当事務所では、計画書の作成から申請まで、ワンストップでサポートいたします。

 

◆ご相談・お問い合わせ

 「うちの会社でも利用できるのか?」
 「どうやって手続きを進めればいいのか?」

 

 不安があれば、まずはお気軽にご相談ください。

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